使う豚は、イタリア中北部の認定養豚場約5000件で生育したラージ・ホワイト種、ランドレース種、デュロック種に限定されている。飼料も当然、特別に規定された穀物やシリアルを使用。さらに、パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)を作った時に残る余分な水分「乳清」を与えることが決められている。食べかけのプレーンヨーグルトに出て来る水分みたいなやつ。この乳清が、パルマハムの芳醇な香りの秘密なのだ。
豚は10カ月程度、150キロ以上になると出荷される。使うのは、後ろ脚のもも肉だけ。一つ14キロぐらい。塩づけし熟成させることで10キロくらいの生ハムになる。
まず、もも肉の形を整え、マッサージして血を抜き、筋肉をやわらかくする。
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